500MHzのデータ通信を可能にするlanケーブル

昨今では高速インターネットが一般化しており、家庭内ネットワークでも100MHzのデータ通信となっています。2020年4月には、日本国内で5Gという次世代通信規格が公開されて、次々とこのサービスに対応する情報端末が発売されるに至りました。5Gとは500MHz帯のデータソリューションのことを指します。このデータソリューションを忠実に再現するには、専用のlanケーブルを情報端末とモデムに接続しなくてはいけません。

500MHz帯に対応しているlanケーブルは、2020年10月時点で計2種類のものしか販売されていません。一般的なlanケーブルと見た目は同じですが、内部構造が大きく異なっておりADSL・光回線との互換性がないのも特徴です。その構造とは既存のグラスファイバーではなく、チタンファイバーを素材に使用しています。今までのケーブルは光の乱反射を用いた通信でしたが、チタンファイバーに至っては音でデータをやり取りすることになります。

そのため、高速の通信を可能としており、自動運転や遠隔治療といった高度なネットアビリティに対応しているというわけです。500MHz用のlanケーブルは、1mあたり約2万円と非常に高価なアイテムです。まだ一般家庭に5G回線が普及していないのが高額になる要因で、今後5年以内には既存のlanケーブル並みの価格となって普及していく見通しです。さらにネットサービスも充実していくことでしょう。