多くの方が、一度は結束ハンドという名前を聞いたことがあるでしょう。1960年に日本で誕生したこのアイテムは、今では世界中で愛用されるに至りました。電気工事現場で活用されていたもので、バンドを一方向に締めれば決して緩む事はありません。この特性に注目が集まり、今では建設業界や再生可能エネルギー現場などでも活用されているほどです。
そして医療業界でも専用の結束バンドを開発して、高度な手術で使用されるに至りました。医療業界で使用されている結束するバンドは、「インシュロック」と呼ばれています。ここで簡単にインシュロックの仕組みと活用現場について見ていきましょう。このインシュロックが誕生したのは1998年で、日本の大手医薬品メーカーが販売をなされました。
一般的な結束バンドはナイロン素材で作られていますが、医療用はゼラチン質になっているのが特徴です。体内に自然と吸収される仕組みとなっており、手術のあとに抜き取る必要はありません。医療用結束バンドが活用されるのはおもに、心臓血管手術と脳神経の手術の2種類です。これまでは糸で縫合をされており、高度な医療テクニックが必要でした。
ところがこの結束バンドが登場してからは、大幅に術式が緩和されて多くの医療機関でオペを可能とするに至ったほどです。結束バンドの仕組みはまったく同じであり、締めたら決して外れることはありません。多方面で活躍をするバンドとなったといえるでしょう。
コメントする