耐候性が必要になるケーブル

ケーブルを設置するときに、高度の耐候性が必要になるのは屋外に設置する場合です。設置する環境によって外部の影響を受けやすくなるので、どのような環境にも耐えられる性能が必要になります。耐候性の中でも特に重視されているのが紫外線に対する抵抗力です。日当たりの良い場所ならばどこでも紫外線の被害を受けやすくなることから、特にこうした種類の耐性が必要になります。

紫外線に対する耐候性がケーブルに必要になるのは、製品の構造とも大きく関係しています。ケーブルは内部に導線が通っていますが、それを保護するために使用されているのが被膜の部分です。被膜で外側をしっかりと覆っているので、導線が外部の影響により劣化してしまうのを防ぐことができます。そのために被膜の丈夫さが、製品の機能を維持するための重要なポイントになっているのですが、使われている素材によっても、耐久度はそれぞれ違っています。

紫外線に対して高い耐候性を持っているケーブルもあり、こうした製品は被膜の部分に特別な素材を使用しているのが一般的です。紫外線に弱い製品の場合には、日光をあびることにより直接ダメージを受けてしまいますが、耐候性のある素材が使用されているケーブルの場合には、被膜の部分で有害な紫外線を吸収することができます。そのために、通常よりもダメージを低減することが可能になり、その分長く使用できるのがメリットです。安全性が重視される施設にも使いやすい製品です。